『「風と共に去りぬ」のアメリカ』

旅行に行くときにその国の歴史の簡単な本を機内や現地で読むようにしています。

何の役に立つということでは無いのだけど、稀にぶらぶら歩いていると本で読んだ知識に出会うことがあったりし、あらためて本を開けたりする、恐らくその行為が好きなんだと思います。

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映画「風と共に去りぬ」の配信が一時停止されるというニュースを見ました。

かなり昔に買った本で『「風と共に去りぬ」のアメリカ』があるのを思い出し再読しました。

またあらためてアメリカの歴史をざっとでも知りたくなり「物語アメリカの歴史」

そして現在の新自由主義、保守化したアメリカの起点となったレーガンについての本があったので計3冊のを読みました。

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歴史の本は作者のバイアスがかかっているのでうのみにしてはいけないと思いますが、「物語アメリカの歴史」は読みやすく、ほとんど知らなかった入植から建国までの流れを知ることができ興味深かったです

 

レーガン」についても、俳優組合での政治的な活動、カリフォルニア州知事のキャリアといった断片的な知識はありましたが、ニクソンからフォード、カーターからレーガンとなり現在に至る源流が彼にあることが再確認できました、ただし本を読み易くは無かったです。

 

そして『「風と共に去りぬ」のアメリカ』

出版されたのは24年前、この小説、映画にはアフリカ系アメリカ人から奴隷制度を肯定するもの、人種差別を助長するものとの批判は発表から当時までの間あった

ただこれはエンターテインメントだと特に問題視しない意見もあった

 

本の中に白人と黒人の2分論についてアフリカ系アメリカ人のコメントがありました

 

 

黒人の生きる権利はそれは当たり前に守られるものだけど「マイノリティ」には他にヒスパニック、アジア系、ユダヤ系、イスラム系他多様な人種や民族がいる

 

またアフリカ系アメリカ人といっても奴隷制度の末裔なのか移民なのか、留学生なのか、経済的に成功しているのか、資格職に就いているのか、マスターなのかドクターなのかドロップアウトしてしまったのかetc

 

警察を標的にしている今の運動は何かの事件をきっかけに振り子は逆に振れてしまうような気がします