傍観者として思うこと

これまで10数か国に旅行に行きましたが、日本人だから、非白人だからといって露骨に差別を受けたという記憶はありません。

 

拙い英語で話して相手にされないことはありましたがこれは単に面倒くさいということだと思います。

 

また発展途上国などで路上で土産物を売ったり、一緒に写真を撮ることを仕事にしている民族衣装を着たローカルの人に対して失礼な振る舞いをしている旅行者を見ることはありますが、これが人種や民族を理由とした差別なのかはわかりません。

 

たぶん特定の国や人種の「民度」ではなく個人の問題なのでしょう。

 

 

私の好きなペルーやボリビアなどの南米諸国はスペイン、ポルトガルなどに征服され植民地となり、後に独立をしました。

 

新書などの簡単な歴史書を読んだだけですが、征服者による破壊と収奪は凄まじく、それが現代まで尾を引いていることは疑いはありません。

 

アフリカではそれに加え多くの人が「奴隷」として連れていかれました。

 

現在の欧州、アメリカの繁栄はこの時代に奪ってきた材、富が礎のある部分を占めているのは間違いないでしょう。

 

キング牧師が、i have a dream ~  との演説を行い、アメリカで公民権法が成立して50年以上が経過してなおアメリカでの厳しい現実が存在し

 

アフリカの貧困が解決するどころか先進国との格差拡大は進み、国内政治が一向に安定しないのも

 

中東でのイスラエルイスラム諸国との緊張が解けないのも

 

過去に起因した問題の根本を解決すること無く、また金銭的な補償をすることもこれからもないであろうことを思うと

 

一時的には収まることはあっても大きな体制変化、支配構造が変わるような変化が無い限りは「解決」することはないのでしょう